かきむきくん

温度と圧力が殻と貝柱の接合部に作用。
殻から貝柱を離し、無理なく開殻。

カキの貝柱と殻は、コラーゲン様のタンパク質でしっかりと接合されています。本装置は、40ºCの温度と80MPaの静水圧によってこの特殊なタンパク質の部分だけを変性させ、本来の接合力を失わせます。貝柱の両端が殻から離れれば、殻は自然に開き、身もスルリと出てきます。このため、熟練した技術がなくても簡単にカキをむき身にすることができます。

1時間で5,000～6,000個*1と打ち子さん8～10人の処理能力。

この装置1回の処理量は、圧力容器本体1台あたり100～120個（カキの大きさによって異なる）が目安です。加圧するためバッチ処理ですが、複数の圧力容器は時間差を設けて交互に連続稼働できますので、加圧保持中に次の圧力容器の操作や別の作業を実施できるため、連続したラインに容易に組み込んでいただけます。また、加圧処理は1サイクルあたり約7.5分で行え、1日で約900kg*2のむき身を生産することが可能です。

*1)圧力容器6台での処理能力。カキの大きさなど条件により変化します。 *2)圧力容器6台、8時間稼働の場合です。カキのサイズにより異なります。

当製法は特許技術です。
特許第3630571号
[発明の名称] 二枚貝の脱殻方法

味や品質は手むきと同等以上。
安心・安全をお客様に。

この装置による加温と加圧は、カキの品質に殆ど影響を与えません。グリコーゲンやアミノ酸など、鮮度や身質，味に関係する成分は手むきのカキと変わりなく、むき身処理後の細菌数も手むきよりも少ないことが確認されています。刃物で無理矢理貝柱を剥がす手むきと違い、むき身に傷をつけず、その外見は手むき以上の美しさです。殻の混入も著しく低減できますので、安心・安全をお客さまに訴求していただけます。