パスカルくん

圧力酵素分解技術を利用する加温加圧処理装置です。

原料からエキス化までの流れ(イラスト) 原料からエキス化までの流れ(写真)

短期間(24時間)で骨や鱗などを除き、ほぼ完全に分解できます。

魚醤油は製造中の腐敗を防止するために多量の食塩(約20%)を原料魚に添加し、低温で長期間熟成(半年~2年)させて作られる調味料です。魚醤油は強い旨味と独特の風味を持ちますが、食塩含量が高いという問題があります。

この技術は、食塩の代わりに圧力(60MPa)を利用して腐敗を抑制することにより、酵素の働きやすい高い温度(50℃)で魚介類の分解を行うことができます。その結果として、食塩や防腐剤などを添加することなく短期間(24時間)で魚醤油様のエキスを製造することができます。

この圧力酵素分解技術により得られたエキスは、低塩分に加え豊富なアミノ酸・ペプチドなどの有用成分を含んでおり、健康・安全・無添加などの消費者ニーズに応えた最適な素材といえます。

魚介類エキスの遊離アミノ酸組成

市販の大豆醤油や魚醤油に比べ、圧力酵素分解技術を利用したイワシエキスはより多くのアミノ酸やペプチド、タウリンなどの様々な有用成分を豊富に含んでいます。

圧力による微生物発育抑制効果

E.coli,B.subtilis および C.sporogenes の発育は、60MPaの圧力で抑制できます。

当製法は特許技術です。
特許第3475328号
[発明の名称] 調味料の製造方法
通称:圧力酵素分解技術

ひろしまから始まった新技術。
圧力を利用した多様なエキスを製造できます。

  • 原料をまるごと入れるだけで簡単にエキス化!
  • 圧力で腐敗を抑制するので食塩無添加!
  • 圧力のチカラで酵素の働きを活性化!

酵素の選定により、調味料としては味や風味、機能性食品や化粧品用途ではたんぱく質の低分子化の組成(アミノ酸やペプチド)を変えることが可能です。使い方次第で様々な分野に応用可能な装置です。

圧力酵素分解エキスの試作も有償にてご対応いたします。お気軽にお問い合わせください。(⇒お問い合わせ先

要目表

パスカルくん
機械名
加温加圧処理装置
型式
HY-800
寸法
L 1180 mm W 950 mm H 2010 mm
質量
1200 kg
電源
3相 200 V
増圧機
プランジャ径
14 φ
ストローク
55 mm
吐出し圧力
80 MPa
理論吐出し量
16.9 cc(1ストロークあたり)
ポンプ
型式
RG-516VLD
吐出し圧力
15.67 Mpa
回転数
1750 rpm
吐出量
18.7 L/min
所要動力
5.5 kw
モータ
200 V 5.5 kw 全閉屋内 4P
高圧容器
容積
24.53 L φ250×500 mm
蓋型式
45˚回転ロック形
最高使用圧力
80 MPa
使用液体
最高使用温度
80˚C
ヒータ
200 V 1.5 kw バンドヒータ
コンプレッサ
100 V 0.2 kw MAX6.9 MPa 23 NL/min
給水タンク
30 L
その他
昇圧時間
約120 sec(0.1~80 MPa)
保持時間設定
MAX48 hr 自動圧力保持機能付
警報設定
水温・圧力上下限設定,昇圧時間オーバー,給水タンク渇水
警報出力形態
タッチパネル表示,異常出力(ドライ接点)

*)本要目表の仕様は改良等により予告なく変更することがございます。

この製品に関するお問い合わせ先

株式会社 広島ヤンマー商事 本社
営業部食品グループ宛

TEL:
082-253-1153(直通)
受付:
月~金 8:30~17:30 土 9:00~17:00

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